小論文の勉強法

小論文の勉強法

 これから話す出題科目としての「小論文」は主に医学部前期試験・私立大学医学部についてです。 後期日程はほぼ、英語・理科の試験という場合もありますので。

小論文の勉強スタイルのポイントは、
  • 医療へのモチベーション喚起を伴った、月々の小さな積み重ね
  • 二次的な合格者選別に利用されるだけの、おまけ科目であることを強く認識する
ことだと思います。 まず、「医療知識」です。 これがあれば、考えることも、問題を理解して意図する解答を思案しることすらできません。 むしろ、医療知識があれば、自分の考えを持つこともできるし、それはモチベーションや志望動機を深いものにしてくれます。 点数化されている大学を除けば、小論文は点数が同じとき参照するもの。 同じ点になることを危惧するよりも、一点でも多くの点を取る努力をすることを私は勧めます。

 私は、出題されるトピックごとに、「用語の定義」「歴史、沿革」「背景、統計」「問題点」「解決策、行政などの取組み」「自分の意見」の項目でルーズリーフに書いてまとめたり新聞を切り抜いて貼ったりしていました。 後で追加などしながら、偶に見直して覚えていました。 勿論、これは浪人生という時間に余裕のあるときだからこそやれたのかもしれません。 ただ、”これからどうにか一年で医学部に挑戦して合格する!”って人にはお勧めできませんが、高校生や宅浪の方には上記のやり方でもいいのではないでしょうか。 まあ、誰にでも思いつくやり方ですが。 

 ここまでかいてなんですが、もうすでにまとまっている本もあるので、そちらをお勧めします。
 ▽小論文 時事テーマとキーワード 医歯薬獣編


  
 予備校ではホント骨の折れることをやらせる先生もいますが、小論文は点にならないこともある科目なので、いかに効率よくマスターするのかがポイントになります。 受験生ならば、すでに纏めてあるもので知識が蓄える。 考えることはもちろん大事だけど、それは実際に書いてみる実践練習で十分です。 
 医学部だからと高尚な文を書こうと思うことはありません。 「人命を助ける仕事に就きたい」という立場に立って書けばいいだけです。 ただ文末処理など文章を書くときのルールは守らなければなりませ。 論理的な文かどうかが合格点か否かのポイントになると思います。 

 各大学に絞った対策ですが、医学部小論文は他の試験科目より過去問も充実しておらず、志望大学に的を絞った過去問がない・分からない人も多くいると思います。  また、到底試験にでないような医系小論文の参考書もあります。 一番いいのは予備校の先生に志望大学を言ってアドバイスをいただくことでしょう。 
 
 
医系小論文の学習法まとめ
ü  まずは、試験に必要な“医療知識“
ü  時事問題・教養レベルの科学知識も
ü  実際に書いて、添削講評してもらおう!
ü  目標指針は“合格点をとる“
 
最後にもう一度・・・
    みなさん分かっていると思いますが、 “学科試験で合格点を取“っていなければ話になりません。 小論文は一発逆転を狙う試験科目ではありません。 真面目な中堅レベル(巣鴨とか浦和)の高校生は特に、注意してください。 医師になってこいつは大丈夫かチェックしたり、ボーダーライン上で半分を落とさなきゃならないときに使われるくらいもものだと思います。 言い換えれば、一番捨てていい科目です。 時間がなかったら予備校の講座ひとつだけとって、それ以外はやらない、というのが費用対効果が高いとも思います。 お薦めは、代ゼミの青木邦容先生です。 駿台の異形小論文はクソでした。 ただ、私は、青木先生の現代文は個人的に合いませんでした。

 以上が、専門の講師とかではなく、実際に試験を受ける受験生としての立場から、医系小論文の取り組み方のアドバイスです。 実践してみて、いいと思ったところはぜひ活用してください。