やっぱジブリはいい↑↑

やっぱりジブリはいい!
いつも何かしら社会的メッセージをにおわせる宮崎作品。(と私は勝手に思っている)

 「風立ぬ」と「アリエッティ」を見た。

 個人的見解だが、”アリエッティ”-床下の小人ーは、人間のエゴティズムで絶滅した、もしくは、しかけている生物の象徴として描かれているように私は思う。 
 人間は数々の生き物と平等に連鎖した生態系のホンノ一部分にすぎないにも関わらず、あたかもピラミッドの頂点に君臨するがごとく、興味本位で、この家政婦のように小人を捕まえ、自分の損得で「泥棒」だの「害獣」だのと決めつけ、もともとの住みかから追いやってきた。

 現実の人間の所業、はラストシーン以上の哀愁だろう。
「床下の小人」「少しずつ食べ物を借りて生きている」というアリエッティが自ら言ったセリフは人間のエゴティズムが社会の深く根髄ていることを思わせて、とても苦しい思いがした。 
「それでも私たちは生きている!」をいうアリエッティのセリフは、とてもこの作品を印象づけるシーンではなかろうか。

 作画は水彩画を回しているような「まさにジブリ」で、小人の世界をリアル表現する設定がそこかしこにあって心踊った。  ティーを注ぐ時の水滴の描写は、小人サイズに大きくなっていて、小人にとって水の表面張力はこんなにでかいのか!と思ったり、大人が見ても、すごく感動する作品でした。

 

 風立ぬは、いろいろ言われているが、ただ単純にいい話だった。 ただ、「ただのいい人情話」をあのジブリの世界観で作り上げても、あまり見る側としてはもの足りなさを感じる。 

山本二三の背景を、また見たい。